ほぼ同じタイミングで、偶然にも2箇所で同じような施工をさせて頂きました。
ブロック積増しと、目隠しフェンスの施工です。
どちらも豊川市です。
まずは、
豊川市のI様邸。
「老朽化した既設の鉄製のフェンスがグラグラで危険なので何とかしたい!」
という事と、伸びきって管理が大変になってきた樹木の伐採処分です。
樹木を伐採処分した後に、既設の鉄製のフェンスを撤去処分し
そこに、ブロックを1段積み増ししました。
そして、高さ1200hの目隠しフェンスと、メッシュフェンスを設置しました。
すっきりキレイになり、安全も確保されましたね♪

次に、
豊川市のF様邸です。
お施主様からのご要望は
「隣家の窓がこちらから見えて気になる為、目隠しをしたい!」
という事でした。
既設のメッシュフェンスを撤去処分して
ブロックを2段積み増しして、高さ1200hの目隠しフェンスを施工いたしました。
問題解決です。
今回、両家とも偶然にも「ブロック積増し&フェンス」という工事で、目隠しが高さ1200hです。
高さ1200hには理由があります。
目隠しなら、もっと背の高いフェンスを設置されたい場合もあるかと思いますが、これが強度上の問題なのです。
例えば、ブロック上に1600hとか1800hのフェンスを無理して設置した場合、(たまに見かけますが)
強風時に、支柱がもったとしても、支柱の根入れ部分が入っているブロックその物が破損する場合がある為、
フェンスメーカーの推奨は、目隠しフェンスの場合、風の抵抗を受けやすい為、ブロック上施工は1200hまでとなっている場合が多いのです。
それから、ブロックの積み増しの段数ですが、できれば1段までにしておいた方が良いです。
ギリギリ2段まで。
理由はこれも強度上の問題です。
ブロック積みは、ブロックの積む高さによって、ベース(土の中に埋まっている土台)のごっつさが決まっています。
何もない所にブロックが積まれているのか、土圧がかかる所に積まれるかにもよります。
そして、ブロックの穴の中にはベースから鉄芯を通してあるんです。もちろん強度上必要な為です。
今回の施工のように、ブロック積み増しをする場合、どうするかと言いますと
ただ、セメントで固着させるのではなく、アンカーを打って強度を持たせようとします。
ただ、ベースから通してある鉄芯よりも強度が落ちる為、安全考慮してブロック積み増し段数を制限するのです。
1800hとか2000hの高い目隠しフェンスを設置する場合は、基本的に地面から支柱を立てます。
既に隣地境界ブロックがある場合は、その前にごっつい支柱を立てる為、その分すこし敷地は狭くなります。
今回のF様邸の場合
既設の1段ブロックの上に、2段ブロック積み増し、そしてそのブロック上に1200hの目隠しフェンス。
つまり、ブロック1段の高さは200ミリ(20センチ)ですので
200×3段=600h
フェンス=1200h
ブロック600h+フェンス1200h=1800h
ということで1800hの目隠しができたわけです。
気になるお値段比較です。
今回の高さ1800hで、距離4000(4m)の場合
地面から1800hの施工した場合と、
ブロック600h+フェンス1200h=1800h との価格差は
約2万円ほどしかありません。(ブロック積み増しパターンの方が約2万円高値です)
この程度の価格差で済んだのは、驚かれましたが
理由は、この短い距離(4m)というのと、適切なコスパの良いのあるフェンス材を選定できた事だと思います。
お客様のご要望をヒアリングさせて頂き、安全性、コスパ、美観、機能性を考慮し
適切(最適解)なご提案をさせて頂きます♪
FAQs
目隠しフェンスはブロック何段まで積めますか? ›
ブロックは、3段積むのが標準です。
▼フェンス下のブロック積みをしている様子です。 ▼3段積んでいきます。
建築基準法施行令「第4節の2 補強コンクリートブロック造 第62条の8」で、ブロック+目隠しフェンスの高さは2.2m以下と定められています。 これはあくまでブロックの上に建てる場合です。
境界線 ブロック 何段? ›境界ブロックの高さは? 境界がわかればよい程度であれば2段(地上には1段出ているかどうか)積みます。 簡単には乗り越えられない程度の高さを出す場合は、4段のケースが多いです。 完全に目隠ししたい場合は、住宅内の床の高さから考えないといけません。
フェンス 何メートルまで? ›目隠しフェンスの高さ2m以上の法律について
建築基準法では、ブロック塀の高さは2.2m以下と定められています。 ブロック基礎+目隠しフェンスを設置する場合は、それと同様に2.2m以下までで設置するのが一般的です。
コンクリートブロックは目地をモルタルで作り一つ一つ積み上げていきます。 そのため、目地のモルタルの硬化時間があるため、1日にあまり高く積んでしまうとコンクリートブロックの重みで目地がつぶれてしまいます。 コンクリートブロックの積み上げ高さは、1日につき積み上げられる高さは1日8段(1.6m)までと決まっています。
フェンスの高さに規制はありますか? ›目隠しフェンスを設置する際の注意点
目隠しフェンスの高さは制限があるので注意しましょう。 基本的に境界塀の高さは2.2m以下にしなければなりません。 そのため、元からあるブロック塀を併用する際は高さに気をつけましょう。 目隠しフェンスの高さは制限があるので注意しましょう。
独立基礎で設置できる最大の高さは2.2m
独立基礎のフェンスの高さは、庭ファンの基準では2.2mが最大です。
一 高さは、二・二メートル以下とすること。 二 壁の厚さは、十五センチメートル(高さ二メートル以下の塀にあつては、十センチメー トル)以上とすること。
ブロック積みは一日に何本積むことができますか? ›美しいエクステリアづくりに欠かせないブロック塀一人の職人が一日で積むブロック数は、150本から200本。
ブロック塀の施工費用はいくらですか? ›ブロック塀の価格は1㎡あたり約17,000~25,000円程度で工事費が7,000~15,000円/m が目安の相場となっています。 ただし価格以外に注意があります。 それはブロックは商品自体は同じでも費用が変わってしまったり、工事の見栄えが変わってしまうケースです。
ブロック塀に鉄筋は必要ですか? ›
コンクリートブロック塀にも構造基準が定められています。 細かい基準がありますが、その中でも「鉄筋を入れる」のは必須の項目となります。
フェンスの1スパンとは? ›メッシュフェンスは各メーカーから販売されており、高さは60cmから200cm まで、様々なサイズ展開があります。 また、ほとんどのメーカーで横幅は約2mを1スパンとしているようです。
ブロック塀の上にフェンスを建てられる高さは? ›写真のようなブロックの上にフェンスを立ててある光景、街でよく見かけませんか? と建築基準法施行令で定められています。 完結に言うと、ブロックの上に建てられる最大のフェンスの高さは1.2mです。
ブロックとフェンスの組み合わせの高さは? ›建築基準法により、ブロック+フェンスの高さは2200mm以下と定められています。 従来、ブロックの上に設置できるフェンスサイズは最大高さ1200mmまでで、高さが必要な場合はブロックの積み増しなどで対応していました。
ブロック塀の高さ制限は? ›建築基準法の抜粋(ブロック塀の規定部分)
1 高さは、2.2メートル以下とすること。 2 壁の厚さは、15センチメートル(高さ2メートル以下の塀にあっては、10センチメートル)以上とすること。 3 壁頂及び基礎には横に、壁の端部及び隅角部には縦に、それぞれ径9ミリメートル以上の鉄筋を配置すること。
全国建築コンクリートブロック工業会でも建築用空洞ブロックの土留めとしての利用は2段までを推奨しています。 その理由としては、土圧に耐えられる構造ではない事、耐水性がない事、中の鉄筋がさびて酸性化し劣化してしまう事があげられています。
フェンスの最高の高さは? ›ブロック+フェンスの高さ上限は2.2mです。 建築基準法施行令「第4節の2 補強コンクリートブロック造 第62条の8」で、ブロック+フェンスの高さは2.2m以下と定められています。 第61条 組積造のへいは、次の各号に定めるところによらなければならない。
ブロックベースの厚みはどのくらいですか? ›基礎の基準 基礎は129mm以上の厚さで350mm(根入れ300)の高さできちんと作る必要があります。 これは守ったほうがいいのではなく、守らなくてはならない建築基準法で定められた項目です。